【フランチャイズ開業】失敗したくないならまずこれを読め
フランチャイズ開業は、往々にして「失敗」のリスクを下げたい人が行う、"賢い"選択と言えます。
しかし、そんな人たちでも「失敗」してしまうことが少なくないのが実情のようです・・・!
なぜ??( ;∀;)
そんな疑問からはじまる本記事は、
まず、フランチャイズが「成功」にもっとも近いビジネスモデルの一つであることを改めて確認します。
そのうえで、絶対にビジネスで失敗したくないあなたに向けて、
「フランチャイズ開業で失敗しないための秘訣」
を3つの観点からお届けしたいと思います。
再確認:フランチャイズは成功確率が高いビジネスモデル?
「はじめの一歩を踏み出そう」という書籍をご存知でしょうか。
当該書籍は、起業するに際して押さえておくべき「基本」を論じている本ですが、実は、結論としてフランチャイズを強く推しています。
「フランチャイズ」は、あらゆるビジネスの中で、もっとも「成功」に近いビジネスモデルであると言及されているのです。
wikipediaによると、フランチャイズは次のように言われています。
一方が自己の商号・商標などを使用する権利、自己の開発した商品(サービスを含む)を提供する権利、営業上のノウハウなど(これらを総称してフランチャイズパッケージと呼ぶ)を提供し、これにより自己と同一のイメージ(ブランド)で営業を行わせ、他方が、これに対して対価(ロイヤルティー)を支払う約束によって成り立つ事業契約である。
では、そんなフランチャイズがどうして「成功」に近いのか?
理由は超簡単です。
そもそもフランチャイズは、「成功しているビジネスの横展開」だからです。
多店舗に行わせるための「型」ができているからこそ、フランチャイズ化が可能。
つまり、「テンプレート」として世の中に配られているビジネスであるため、自分で考えて行うビジネスよりも相対的に「成功」確率が高いといわれています。
当たり前ですよね。笑
・・・しかし!
そんなフランチャイズで起業したにもかかわらず「失敗する人が多い」という現実からは、目を背けてはなりません。
その理由は、大きく3つに分類できます。
・自己流 or わがまま
・情報収集が下手くそ
・行動できない、遅い
以下、それぞれを打開するための方策を述べていきます。
フランチャイズ開業で失敗しないための方法1:手段と目的を明確にする
大多数の人がつまづくポイントです。
そして。
フランチャイズオーナーが最も犯してはいけない過ちです。
そもそもフランチャイズとは、前述のように一定程度の「型」ができているからこそのフランチャイズです。
しかし、これを「すぐに起業するための便利なツール」と勘違いしている人が少なくありません。
この「わがまま解釈」「自己流解釈」を突き通していては、確実に失敗します。
なぜなら、「フランチャイズの本質を理解していないから」です。
(意味、わかりますよね?笑)
- そのフランチャイズが、なぜ「テンプレート」たりえるのか
- 自分はオーナーとして、どの部分を踏襲し、どの部分を応用するのか
少なくともこの二つが明確でないと、なかなか事業として成長することは難しいでしょう。
たとえば、私が最近注目しているビルクリーニングのフランチャイズの場合。
ビルクリーニングの日常業務は、「清掃」という非常に地味な作業です。
おそらく、あまり魅力を感じない方は多いでしょう。
しかし、、、
・今後増えていく高齢者を、低単価で労働者として雇うことができる
・参入障壁として、「ダサい」という固定観念がある
上記は一例にすぎませんが、こうしたアドバンテージがあるという「事業の本質」を忘れてはいけません。
なお、こういうニッチな産業は概して競合が少ないため、「型」を作って収益が上がる構造さえ作れれば、フランチャイズ展開が成功しやすいのです。
特に、「ダサい」「汚い」などの精神的な参入障壁がある場合、非常に大きなチャンスが広がっています。
なぜなら、放っておいたら誰もやらないから。
つまりは、「競合性が低い」から。
ニッチ産業に興味がある方は、たとえばキーエンスなどを学んでみるとよいでしょう。
さて、話を戻して。
アホな経営者は、せっかくの「フランチャイズ」という資産・性質を無視します。
そして、「オレはオレのやり方で進むぜぃ!!」と言って、死んでいきます。笑
その点、フランチャイズ関連で情報収集しているとたまたま見つかったのですが、たとえば「賢い人に人気のフランチャイズ10選」という記事が意外といいことを書いています。(Naverですが笑)
曰く。
「賢い人」 = 「人より短い時間でフランチャイズに求めた目的を達成できる人」
(まぁ、「目的」を定義できない人が5万といるのですが。笑)
また、同記事では、フランチャイズに求められる目的を5分類しています。
賢い人がフランチャイズに求める5つの「目的」
・安定した需要
・地域貢献、社会貢献
・技術を身につける、未経験OK
・副業、在宅
・アセット獲得
無論、これだけではないかと思いますが、自分の中で「最も腹落ちする」目的を掲げたうえで、フランチャイズを始めましょう。
「いま自分が○○をしようとしている目的」
まずは、これを答えられるようにしましょう。
※参考記事:「ビジネスの目的とは何か」が問われている。ドラッカーが、そしてハーバードのあの人も?
フランチャイズ開業で失敗しないための方法2:情報収集をわがままに行う
「1」で示したように、目的を定義することができたなら、次は手段の選定です。
そこで課題となるのが、情報の集め方。
今の時代、キュレーションメディア、まとめサイトはもちろん、FacebookやTwitterなど、様々なサイトで情報が拡散されています。
私も、経営に携わる立場として日々色んな情報に触れています。
しかしながら、正直、情報がいくら増えようが、AIで最適化されようが、情報の受け手に「選球眼」が備わっていないと、なにをしようが"ムダ"だと思っています。
知っていますか?
世の中のほとんどの情報が、1次ソース(情報源)にあたっていないことを。
Web上のほとんどの情報(特にSEOで強い情報)が、経験者ではなく「商業ライター」によって書かれていることを。
世の中のほとんどの情報が、話し手・書き手の好きなように「切り取られた」ものであることを。
情報に埋もれ、選択肢が多くなりすぎると、むしろ一つ一つの選択肢への期待値が上がりすぎてしまい、満足度が下がってしまうことを。。。
つまり、情報を選定するときは、逆に「わがまま」になる必要があるのです。
「わがまま」というのは、常に「目的に沿う情報かどうかを判断し、自分なりの基準で選ぶ」ということです。
よりわかりやすく言うと、「要らない情報は無視する力」が超重要です。
下に掲載するTEDの動画は、あなたに非常に大きな示唆を与えてくれるでしょう。
是非、ご参考ください。
フランチャイズ開業で失敗しないための方法3:定性的な目標と定量的な目標を明確にする
目的が明確になりました。
情報収集も、上手にできます。
そこで、あと一つ欠かせないのが「手段」の設定です。
手段といっても、実際に事業を拡大するための手段を話しだすとキリがありませんので、ここでは大枠の話をしたいと思います。
つまり、、「定性的な目標」と「定量的な目標」についてです。
定性的とは、Weblioによれば「物事の様子または変化などを、数字では表せない「性質」の部分に着目して分析するさまを意味する語」とされています。
つまり、「かっこいい企業を目指す」とか「好かれる企業になる」とか、そういう目標を設定する場合、定性的と表現します。
定量的とは、コトバンクによると「対象の状態を連続する数値の変化に着目してとらえること」とされています。
つまり、「○○の領域で1番になる」とか「売上100億を達成したい」とか、数字で表すことができる目標値が設定されます。
多くの人は大体、定性的な目標を立てます。
たとえば、、、「英語を使った仕事をするために、3年後に英語を話せるようになる」という目標を立てたとしましょう。
そこまではいいのです。
しかし、なかなかこれを定量的な数値目標に落とすことができません。
そうなると、どのような問題が生じるか?
ズバリ、目標達成に伴う行動ができなくなります。
(もしくは、行動が遅くなります)
なぜなら、人間は怠惰な生き物だからです。
目の前に、必ず消化しなければならない課題がないと、人間は動かないものです。
しかし、数字でまざまざと「達成」と「未達成」の違いを自分自身に見せつけることによって、行動のために必要な「緊急度」と「重要度」を自分の中でコントロールできるようになります。
たとえば。
上記のように、「英語を勉強しないと!」と言って、3年間ほぼ勉強しなかった。
なんてケースを見たことはありませんか?
もしくは、もっと身近な例で言うと、「明日から早起きしよう!」と言って、全然できていない。
こんなケース、あなたにもあるのではないですか?
では、十分な行動を起こすためにはどうすればいいのでしょうか?
「英語を使った仕事をするために、3年後に英語を話せるようになる」という目標の例で言うと、、、
まず、「英語を話せる」とはどういうことかを定義します。(ex.TOEIC950点)
次に、そのために必要な指標や行動計画を立てます。(ex.3ヶ月で50点ずつ上げる)
これで終わり。
あとは行動あるのみです。
上記は一例ですが、つまりは、
自分自身に明確に「達成」「未達成」が分かれる目標値を設定することが非常に重要なのです。
これは、フランチャイズであろうがその他の事業であろうが同じこと。
できている人にとっては当たり前かもしれませんが、
意外とできていない人も多いと思います。
※補足
ただし!
どうしても数字が弱い人もいるのは事実かと思います。(経営指標が読めないなど)
そういった方は、「売上保証」があるフランチャイズも選択肢の一つかと思います。
「売上」ではなく「サービスの質向上」という、どちらかというと「定性」寄りの目標設定が重要になる場所に身を置くことも、考えてみたらいいのではないでしょうか?
何も、定量「だけ」が重要というわけではありません。「定性」を極めれば、立派な武器になり得ます。
おわりに:フランチャイズ開業で失敗しないためには?
以上、いかがでしたでしょうか?
フランチャイズならではの情報、フランチャイズに限らず普遍的なお話もあったかと思います。
是非、皆様のお役に立てていただければ幸いです。
最後に、本記事の内容をまとめておきます。
フランチャイズ開業で失敗しないためには、、、
①「自己流 or わがまま」を避けるために、手段と目的を明確にする
②「情報収集が下手くそ」を避けるために、情報収集をわがままに行う
③「行動できない、遅い」を避けるために、「定量的な目標と定性的な目標を明確にする」
これらは、是非とも絶対に押さえておいてください。
きっと、実体験から得た所感ですので、そんなに的外れなことは言っていないと思います。笑
さぁ、あとは行動あるのみ。
明るい未来が見えてきたんじゃないでしょうか?